船玉神社
2007年 01月 20日


すっかり、ご無沙汰しております。
久しぶりの更新です。
写真は、「船玉神社」です。
大きさは、基礎石部分で 9尺4寸×11尺4寸
本体部分で、間口5尺×4尺 向拝が3尺出ています
全体の高さがおよそ14尺です。
この神社は、近隣の漁業の安全を護る神様として
古くから地域の皆様に大切の護られてきた神社です。
しかしここ数年、老朽化が進み
「参拝の方にも危険が及ぶ恐れもある」
と判断し、建て替える事になりました
設計の段階から
「船をイメージした形にしたい」
という、宮司様の強い要望があり、
いろいろ調べましたが、「船の形をした神社」
と言うのは、他にはなかったのですが、
宮司様がご自分で、簡単なイメージの絵を書いてくださり、
それを元に、当社で図面をおこし、
宮司様に了承を頂き、着工となりました。

屋根の正面は「軒千鳥破風」となっています
一般的に、「軒唐破風」と言うのは見かけますが、
千鳥破風というのは私自身、見たことがありません。
しかし、正面に取り付けた船の舳先の曲線に、
破風板の曲線が重なり、美しい形になりました。
社寺建築は伝統や決まりごとに忠実に仕事をしないと、
まったくおかしな物になってしまうのが、普通ですが、
今回に関しては、前例がないが、
面白いものができたのではないかと思っております。
宮司様を始め、関係各位の皆様のご協力の下、
このように素晴らしいものが完成しました。
この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
by syajikomusyo
| 2007-01-20 13:51
| 神社