宮大工として神社仏閣の設計・施工(新築・増改築・解体修理)、御神輿・山車の新規製作・修理をしています。近況報告や現場の状況などをご案内いたします。


by syajikomusyo
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カテゴリ:寺院( 9 )

宮大工の実績ページの内容を更新しました。

この本堂では、年中行事や法事だけでなく、地域のコミュニティー、憩いの場としても利用され、地域住民の交流の場となっていました。しかし、本堂には水場やトイレもなく、集会などで多くの人が集まるには何かと不便でした。そこで、集会所として、より便利に使える客殿の新築を希望する声が上がり、本件の客殿新築のご相談を頂きました。

打ち合わせを重ね、アイデアを出し合った結果、限られたスペースで、大勢の人が憩える客殿ができました。

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長林寺 客殿新築工事



by syajikomusyo | 2017-07-25 08:45 | 寺院

大日堂の新築工事

実績ページの内容を更新しました。

希少な青森ヒバを生かした落ち着いた色彩と、「線」が命の方形屋根で、重厚な大日堂です。
「青森ヒバを使いたい」という施主様の熱意と、入念な木材準備の甲斐があって、完成した大日堂は、青森ヒバの特徴である黄味がかった色合いが、重厚で落ち着いた風合いを醸すことが出来ました。



by syajikomusyo | 2017-07-21 15:16 | 寺院
7月に、お世話になっている材木屋さんの紹介で
興福寺中金堂再建工事 現場見学会に参加させて頂きました。

なかなかこういう大規模の現場に工事中に中に入れてもらえる事もありませんので
我々は社員全員で『研修旅行』として行ってまいりました

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さて、実際に間近に見た感想は「とにかくすべてが大きい!!!」

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参考までに、柱材はアフリカのケヤキ、その他の化粧材は主にカナダ桧(米ヒバ)

柱材は、大きすぎて国内では適材を見付けられなかったとか。

建物最高高さ 約21m
柱直径    約80cm
柱長さ    約10m

現場で実際に測ってみたら、化粧垂木はおよそ4寸×3.3寸

本当に、何もかもが『デカイ!』ですよね。

ちなみに、化粧材はすべて槍鉋仕上げです。

手間もかかってますね。

現場見学が終わった我々は、予約しておいた宿にもどり、
翌日は京都市内を見学し、帰ってまいりました。

本当に貴重な経験と、勉強をさせていただきました。

数年後には完成するそうですので、その時にまた見に行きたいと思います。


『興福寺』

by syajikomusyo | 2013-08-06 11:54 | 寺院

近況報告です

今朝の習志野方面は、強い風と強い雨です。
嵐のような天候のなか、現場仕事は困ってしまいます。。。


前回の投稿からもう8カ月近くたっております・・・・

皆様ご無沙汰しております。

結構いろいろなところで、様々な方々に、
「ところで、ブログどなってんの?!」
とのご指摘を受けることが多くなってまいりました(^^;)

私が思っている以上に、多くの方がご覧になっているようですね。

それなのに、怠慢なブログで申し訳ありません・・・。

以後、気をつけますので、どうぞ温かい目で見守って頂ければと思います。

m(._.)m


さて、前回投稿したお寺のほうは、昨年末に完成しました。
いろいろありまして、引き渡しが予定より遅れてしまい、
御住職様にはご迷惑をおかけしました。

それでも、完成した姿にはご満足いただけたようです。

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※組物の様子です

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※完成後の正面図

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※その後、御住職の御意向で一部彩色を入れました
by syajikomusyo | 2013-07-05 08:30 | 寺院

観音寺

立冬を過ぎ、ずいぶん寒くなりましたね。
ついこないだまで、シャツ一枚で平気だったのですが、
今は何枚か重ね着しております。。。

『観音寺』をご紹介いたします。


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柱の加工です。
丸柱は、始めに正八角形に仕上げ、その後、16角形・32角形・64角形
という手順で角を落としていき、最後は丸鉋(マルガンナ)で仕上げます。




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建方の途中です。
軒周りは二手先の斗供で、尾垂木もついております。




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小屋組みの様子です
軒周りには、括木(はねぎ)が、細かく入っております
軒裏に隠れてしまう部分ですが、瓦屋根の重量を支えるため、
お客様が見たら驚くような丸太が、ぎっしりと入ります。
しかし、ここをおろそかにすると、数年で軒の線が歪んでまいります。




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隅の軒周りを見上げたところです。
桧の美しさが、組物や軒の線の美しさを引き立たせます




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最近の新築では、比較的少なくなった方形(ほうぎょう)屋根です。
一見、地味な形にも見える屋根ですが、
それだけに、線を表現するセンスが問われる屋根です。
隅棟や軒の線が描く「曲線」だけがこの屋根の美しさを作り上げる。。。
玄人好みの屋根と言ってもよいかもしれません。




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by syajikomusyo | 2008-11-13 11:39 | 寺院

光明寺倶会堂 その4

お待たせいたしました。
いよいよ最終工程です。

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屋根野地も終わり、瓦葺きが始まりました。



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「本葺き」なので、仕上がりは重厚な雰囲気になります。



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隅棟の鬼瓦です



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唐破風周りもできました



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屋根の頂点に取り付ける「宝珠」には火焔付きのものを使用しました



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飾り金物もついて、足場を取ればほぼ完成です



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室内の様子です。内部には、一般の人は入れない造りになっていますが、ガラス越しに中を見ることはできます。



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ついに完成です
by syajikomusyo | 2008-10-23 08:44 | 寺院

光明寺倶会堂 その3

いつも、ご無沙汰しちゃって申し訳ありません
時々、思い出したように更新しております。。。

さて、すっかり間があいてしまった「光明寺倶会堂」の様子です。
懲りずに続きをご紹介いたしますね。

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唐破風に、裏甲をつけました。
唐破風の野地を支える野棟木も入れていきます



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括木(はねぎ)も入れていきます
この括木が、軒の重量を支えるための
重要な梁になります



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裏甲・括木・母屋がおさまり
野垂木・野地板を取り付け、下屋の部分が終わりました



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上屋根の工事に入りました
斗供を組み上げ、桁や隅木を乗せていきます



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地垂木と木負を取り付けたところです
上屋根は「扇垂木」で「居定垂木」のため、
加工の段階では、なかなか大変でしたが、
取り付けるのはそれほどでもありませんでした。



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裏甲を取り付け、母屋や括木を入れ
屋根野地に向かいます



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もうすぐ、屋根野地も完了です



つづく。。。
by syajikomusyo | 2008-09-26 09:27 | 寺院
更新がすっかり遅くなってしまって申し訳ありません。。。

光明寺倶会堂の続きです。



f0072347_7191539.jpgいよいよ、現場での建方です。使う材料をすぐに出せるよう丸柱をならべます。


f0072347_721264.jpgこちらは小屋梁。今回は松丸太を使ってます。


f0072347_7225463.jpgクレーンを使っていよいよ建てはじめました。大工としては一番エキサイティングなところですね。


f0072347_728176.jpgあっという間に進んで(?)これは(二層目)下屋の屋根の斗供です。


f0072347_7285357.jpg化粧隅木が納まりました。


f0072347_7294766.jpgさらに進んで、正面の唐破風周りです。もう化粧裏板も終ってますね。


続きはまた次回。
今度は、早めに更新します!?
乞う、ご期待!
by syajikomusyo | 2006-06-24 07:35 | 寺院

光明寺 倶会堂

大田区の光明寺境内に建てた「倶会堂」(八角堂)のご紹介。
重層八角堂、初層 斗供出組二軒(居定)、二層斗供二手先二軒扇垂木(居定)

下屋根はさほど難しくはないのですが、上の屋根が八角で扇垂木で居定という設計。
軒周りでやる細工のなかでも、最高級に近い仕様です。 

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まずは材木。今回は施主様の希望により、総檜造りとなりました。
最近では、これほど程度のイイ「檜」をそろえるのは、金額はモチロンの事、そもそも丸太がそれほどふんだんにあるわけではないので、総檜で建てる事は少なくなりました。ちなみに、この写真の材木は全体の3分の1です。


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この写真は、原寸型板です。大工さんがまず初めにする事は、図面に従い「原寸図」を書く事から始まります。そしてその原寸図を元に、反った部材や曲がった部材の型板を作ります。この原寸図と型板によって、建物のすべての部材を把握する事ができます。


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柱のキザミの様子です。今回は柱はすべて丸柱です。製材所で八角に製材してもらい、それを大工が正八角形に削ります。次にサシガネの裏目を使って正16角形にし、カドを落としていくことで、32角形⇒64角形、と言う具合にだんだん削っていき、最後は丸い刃の付いた「丸かんな」で仕上げます。最近では、機械で丸くする業者も少なくないのですが、やはり最後は手仕上げでないと、ツヤが出ないし、ツヤが長持ちしません。何より、触った感じがぜんぜん違います!


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今回は、念には念を入れて「仮組」をしました。二層部分の「扇垂木」の納まりを確認しておきたかったので。通常の四角の建物ならば、めったに仮組みはしません。なぜなら、「その必要がない」と考えるからです。それが当社自慢の職人の腕です。


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その軒周りの「化粧垂木」です。よく見て頂ければわかると思いますが、みな、曲がっています。「居定垂木」と言って反らしてあります。縦方向に反っていながら、横方向にも反っているので、木口(切り口)はひし形になります


この続きはまた。。。
by syajikomusyo | 2006-02-21 19:03 | 寺院