宮大工として神社仏閣の設計・施工(新築・増改築・解体修理)、御神輿・山車の新規製作・修理をしています。近況報告や現場の状況などをご案内いたします。


by syajikomusyo
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光明寺 倶会堂

大田区の光明寺境内に建てた「倶会堂」(八角堂)のご紹介。
重層八角堂、初層 斗供出組二軒(居定)、二層斗供二手先二軒扇垂木(居定)

下屋根はさほど難しくはないのですが、上の屋根が八角で扇垂木で居定という設計。
軒周りでやる細工のなかでも、最高級に近い仕様です。 

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まずは材木。今回は施主様の希望により、総檜造りとなりました。
最近では、これほど程度のイイ「檜」をそろえるのは、金額はモチロンの事、そもそも丸太がそれほどふんだんにあるわけではないので、総檜で建てる事は少なくなりました。ちなみに、この写真の材木は全体の3分の1です。


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この写真は、原寸型板です。大工さんがまず初めにする事は、図面に従い「原寸図」を書く事から始まります。そしてその原寸図を元に、反った部材や曲がった部材の型板を作ります。この原寸図と型板によって、建物のすべての部材を把握する事ができます。


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柱のキザミの様子です。今回は柱はすべて丸柱です。製材所で八角に製材してもらい、それを大工が正八角形に削ります。次にサシガネの裏目を使って正16角形にし、カドを落としていくことで、32角形⇒64角形、と言う具合にだんだん削っていき、最後は丸い刃の付いた「丸かんな」で仕上げます。最近では、機械で丸くする業者も少なくないのですが、やはり最後は手仕上げでないと、ツヤが出ないし、ツヤが長持ちしません。何より、触った感じがぜんぜん違います!


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今回は、念には念を入れて「仮組」をしました。二層部分の「扇垂木」の納まりを確認しておきたかったので。通常の四角の建物ならば、めったに仮組みはしません。なぜなら、「その必要がない」と考えるからです。それが当社自慢の職人の腕です。


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その軒周りの「化粧垂木」です。よく見て頂ければわかると思いますが、みな、曲がっています。「居定垂木」と言って反らしてあります。縦方向に反っていながら、横方向にも反っているので、木口(切り口)はひし形になります


この続きはまた。。。
by syajikomusyo | 2006-02-21 19:03 | 寺院

はじめまして。

この度、ブログで近況報告をさせて頂くことになりました。
写真を多く載せて、社寺建築のできるまでの過程を
わかりやすくお伝えできればと思います。f0072347_10134553.jpg


ちなみに写真は、大田区 光明寺倶会堂です。
by syajikomusyo | 2006-02-17 10:13 | 近況 その他